**2003.5.11マキコレワイン徹底試飲、朝まで飲む会のワインをまとめたものです**

2003.8.4 加筆修正

2003.5.11
カーヴィストセミナー (朝まで勉強会) イン 大阪

*レポート作成 池原酒店 池原敬昭

5月2回目の日曜日に大阪に全国のワイン仲間が集結してセレクターである金井親子を交えて試飲と現地情報、普段から思っている疑問、質問などをする徹底的な勉強会を致しました。
私たちのワインは自然派のワインです。正しく理解しないと閉じたままのワインをそのままの評価にされかねません。そこで、全員が一同に介してワインを飲みながら理解することでより深いワインの勉強をして説明出来るための時間でした。
《試飲ワイン・フィッシュテクニック》
气tィッシュ・テクニックとは・・・
生産者がこの年、どうゆうことをしてどのようになったかをお客さんに知らしめすためのもの。
【発泡酒】


1,クレマン・ド・ロワール→ツゥレーヌ・ブリュットの格上げ、また、
クレマンは、必ず手摘みで収穫されている。
・オーペロン(ガイアロン)
トラディッショネル方式(瓶内二次発酵)で造られた発泡酒。100%手摘み。
品種:シェナンブラン(ピノー・ドゥ・ロワール)、シャルドネ
・ティスティング・ノート
きめ細やかで柔らかな口当たり、とてもフルーティな香り、およそこの価格の発砲ワインとは思えない素晴らしいバランス。アフターは短いが切れがよいのでさっぱりと飲める。

2,クレマン・ダルザス


トラディッショネル方式(瓶内二次発酵)で造られた発泡酒。100%手摘み収穫。
品種:70%ピノ・オーセロワ、20%リースリング、5%ピノ・ノワール、5%シャルドネ
・ルネ・フライト
1に比べて、香り、きれ、シャープさが格上。アフターもうんと長い。飲み頃とか
わかりやすい感じでは、1の方がわかりやすい人がいるかもしれない。NBの
シャンパンでもここまでものは少ないので、シャンパンにこだわらないオーナー
シェフのお店なんかには、ピッタリです。

上記の使い分けは、やわらかく飲むには1、ドライにキリッと飲むには2をおすすめ
したい(土井くん)

1-2年の寿命、ワインの寿命はアフターが特にちがってくるそうです。

今回の試飲の時の温度は15度くらいでした。本来、美味しく飲むためには、
5-10度くらいがおすすめであるが、この15度という温度はスパークリング
ワインには厳しい温度で、出来の良くないものだと色々な雑味や嫌みが
でるそうです。今回の2本は全くそういつたものがありませんでした。
もうちょっと冷えていたらもつと美味しいだろうなぁ、と思う程度でした。

1,2はリーズナブルで本格的なシャンパン方式のスパークリングワインです。
【白ワイン】
3,ベルジュラック・セック 2000 シャトー・レ・オー・ド・カイユヴェル


マセラシオンペリキュレールを48時間した後、プレスして、100%ステンレス発酵。
品種:ソーヴィニョンブラン 100%
マセラシオンペリキュレール→
皮からフルーティさをとりこむ
入船後、3-12ヶ月後くらいがおいしい。
・ティスティング・ノート
さわやかな辛口の白です。ボルドーブラン以上の味わい。なかなかこのレベルの
ボルドーブランはない。

西南地方にあるこのドメーヌはボルドー向けに桶売りされるワインのある場所としても
知られています。つまり中味は何倍もの価格で売られているボルドーと同クラスの可能性
だってあります。

4,トゥレーヌ・ピジィ ロゼ 01 ドメーヌ・オーペロン


セニエ方式で造られるロゼ。100%ステンレスタンクで醸造される。
・セニエ方式(=サイネ方式。赤ワインの醸造工程でロゼの色が付いたときに
タンクの下からロゼの部分だけを抜き、残りを赤として醸造する方式)

とっても爽やかな辛口のロゼワインです。


品種:ガメイ種 100%
・ティスティング・ノート
色・サーモンピンクのきれいな色合い
味・酸のおとなしい辛口のロゼ、和食にピッタリ
合わせたいモノ、寿司やさん、魚介類
製法上の特色
通常80-100 l/ha(ヘクトリットル-この記述でいいとおもうけれど)のところ、
ここは40l/ha!
また、自社の説明では収穫量の少ないことを自慢する業者がかなり多いけれど、
100作って、60はネゴシアンに売ってしまって40の製造分で自分ちは40 l/haと
言うものもいるので、その違いは「飲んで見てください。そうしたらその違い
が分かります」ということにどうしてもなってしまう。
・フェルムブランシェのロゼもいい
・樹齢15-40,45まで、古木になると収穫量は半分
・一般的には45年で若木に入れ替え
・ローヌなどの南の地方では10年ほど延びる。
5,サンセール コント・ドゥ・ラ・ペリエール 2001 ドメーヌ・ペリエール


収穫後、プニュマティック・プレスで圧搾、ステンレスタンク内醸造。
品種:ソーヴィニョンブラン
・プニュマティック・プレス-圧力で潰す機械、丁度、風船のようなもので
ぶどうを挟み込んで搾るので種がつぶれずに種から出る不必要なタンニンが
出ない。
・ティスティング・ノート
グレープフルーツの皮の香り、現在、開いてきているために感じる厚みの
ある凝縮感、これから2年くらいが本領。上位のサンセール・メガリテは
3-4年先。メガリテは樽熟成しているが、これはキュベ自体にパワーが
あるものが使われているため、発酵時から樽の細かい目を通しての熟成を
目的としていてそのパワーのある分だけ熟成が先になる。

・ソーヴィニョンブランでこんなに厚みとアフターの楽しめるワインは他にないと思います。


6,サンセール・キュベ・ニュアンス 2001


樹齢25-35年のキュベ。50%ステンレスタンク、50%樽内発酵、樽内熟成。
瓶詰め前にアッサンブラージュ。
品種:ソーヴィニョンブラン

・ティスティング・ノート
グレープフルーツの皮の香り+木蓮の香り。柑橘系の香りが強め
ラインナップとして、
キュベ フローレス 樹齢 15-25年 ステンレスタンク
キュベ・ニュアンス 樹齢 30-40年 ステンレスタンク+木樽
キュベ・ハーモニー 樹齢 50-70年 木樽

赤は
サンセール・ルージュ ステンレス
キュベ・シャルルイーズが真ん中で同様なワインが2種類ある。

7,シャブリ 2001 ドメーヌ・ウーダン


100%ステンレスタンクで醸造。
品種:シャルドネ
・ティスティング・ノート
スッキリした辛口。魚介に合うのはステンレスで醸造したキリッとした
辛口のシャブリ。発酵中の炭酸ガスが抜けきっていない。
→So2を大量に使用していない証拠
新樽25-30% 樽熟成は30%

8,シャブリVV 2001 ドメーヌ・デニ・ポミエ


100%樽内発酵、樽内熟成、平均樹齢50年くらい。
品種:シャルドネ
・ティスティング・ノート
このときのものは、状態が悪くてポミエらしさがなかったけれど、
多分、ワインバーなどでワインを主体に飲む時にはこれ以上ないと
思えるドメーヌの中間のシャブリ。

・この上のクラスのボーロワが個人的には大好きです。

9,ペルナンヴエルジェレス・ブラン 1997 ドメーヌ・シャトー・ド・ショウレイ


100%樽内発酵。1997年の特徴:天気が良く完熟が早かったために酸が少ない、
早くから飲み始められるヴィンテージ。

10,ペルナンヴエルジェレス・ブランVV 1997 ドメーヌ・シャトー・ド・ショウレイ


平均樹齢70年の古木 100%樽内発酵
・ティスティング・ノート
ブルゴーニュの巨匠の造るワイン恐ろしく長命で置くほどに美味くなるワイン。
9のヴィエヴィーニュでないものがやっと開き始めたところでヴィエヴィーニュは
硬いと言われていたけれども、頂くと厚みも余韻も素晴らしくてしかもグランヴァン
特有のやや焦げ臭い香りまでもある。樽熟成のニュアンスは感じ取れた。
一部を稲葉が入れていて、古くなったモノをわかんないので処分市みたいに出して
しまうためにブレークしない。実力はとんでもなく高い蔵でかないやさんも
ブルゴーニュの蔵を探していて、一番最初にショーレレボーヌを飲んで
感激した蔵だそうだ。

・9,10は古木の勉強でした。

11,サントーバンV.V. 2000ドメーヌ・ラリュー


100%樽内発酵 平均樹齢60年くらい
・ティスティング・ノート
いつも感心するラリュースタイルともいうべき、きれいでややおとなしいが
伸びやかな酸を持つワインです。
ラリューには、白でいうと、
アリゴテ
サントーバンVV
レ・コルトン
アン・レミィ
ダンデシェン
ピュリニー・モンラッシェ
ピュリニー・モンラッシェ・レ・ガレンヌ
シャサーニュ・モンラッシェ
とあるが、アリゴテはいつ飲んでもそこそこに開いているけれども
素晴らし過ぎるという処までにはいかない。見極めはアフターにある。

12,ピュリニィモンラッシェ 2000 ドメーヌ・ジャン・マルク・ボワイヨ


プニュマティック・プレスで圧搾後、ステンレスタンクでデブルバージュ
(澱下げ)して、100%樽内発酵。熟成中に何度かバトナージュ。
・デブルバージュは白ワインの醸造工程の最初の大きな澱を下げる作業。
・バトナージュは樽熟成中にワインと澱をコンタクトさせる作業。

・ティスティング・ノート
開きたいけれど、開ききれていない状態。閉じてる部分だけ樽のニュアンスがある。
渋ったさや酸がアルので少なくとも秋以降が良い。

13,シャサーニュ・モンラッシェ1er テート・デュ・クロ 2001 ヴァンサン・ダンセール


プルミエ・クリュのモルジョ(MORGEOT)の中の最も小さなテロワール。
100%樽内発酵
コランド、レジェ、マルクポランなどでも
「俺の畑はMORGEOTだ」と自慢する素晴らしい畑

14,ムルソー・オン・ロルモー 1999 ドメーヌ・アルノー・アント


100%樽内発酵。1999年 ノン・コラージュ、ノン・フィルター。
プロテインが多かったため、大きな澱がでることもある。
・ティスティング・ノート
このワインは会場での時間が足らず、レストランで頂きました。
99でぼちぼち開き掛けといった感じ、というよりも抜栓して直ちに
飲まざるを得なくて本来の膨らんだところまで行っていませんでしたが
アントならではのアフターを造る伸びやかな酸は楽しめました。

・とにかく、アフターの凄い、(きれいさ、力強さ)ワインです。

15,ヴァン・ド・ペイ・ヴィオニエ 2000 シャトー・ド・カブリアック


100% ステンレス・キュベ発酵。
品種:ヴィオニエ 100%
北ローヌ、コンドリュー、やシャトー・グリベがヴィオニエの有名どころ
・ティスティング・ノート
昨年頂いた時は、硬くてイマイチ膨らみなどもよくわかりませんでしたが、
今回は結構美味しくなっていてヴィオニエ固有の香り、酸味を楽しませて
頂きました。他社同格のヴィオニエより3割も安いのにクゥオリティは
全く劣っていないどころか、そのポテンシャルの高さに驚くばかりでした。

16,グラン・キュベ・ブラン 2000 ドメーヌ・ドゥ・ラプローズ


100%樽内発酵。セレクションされたブドウを使って造られるキュベ名です。
品種:ヴェルモンティーノ 100%
・ティスティング・ノート
完熟だが閉じてる。
シラーは空気に触れさせながらつくる。
樽のキャラクターが強い。
あと1年ほど先か。

17,フランクフォラン コルトンシャルルマーニュ98


素晴らしいグランクリュの白ですが、飲み頃にはまだ早い感じ。
ただワインそのものは全く飲み疲れせずに美味しく飲めた。
別のところで、モンラッシェの若いものは飲めてもシャルルマーニュは飲めないと
聞いていましたが、今回は98ということもあり、グランクリュの香りを
確認も出来ました。
これも、レストランで抜栓後、早めに頂いたのでもっと後なら
うんと美味しくなっていたと思います。

18,トケイ ピノグリ グランクリュ ヴァンダンジュタルティブ 甘口


アルザスの中でもこのワインのとれる畑「フルスティンタル」は
ブルゴーニュで言えばモンラッシェの畑に匹敵するという素晴らしいもの。
・ティスティング・ノート
ワイン自体は甘口ながらも完熟した品の良いブドウのみが持つ
素晴らしい酸で重さを全く感じない美味しいワイン。

19,リースリング&シャスラー アイスワイン 長野 おぶせワイナリー 極甘口
国産100%のアイスワイン。ものすごい凝縮度です。

20,ブルゴーニュ・ブラン2000 ドメーヌ クロード・マレシャル 完売
・ティスティング・ノート
落ち着いた香り、蜂蜜のような風味。というよりこんなに美味くて
いいのだろうか?というレベル。先ほどまでに飲んだムルソーがまだ
爆発していないことを考えても、このワインのレベルは尋常ではない。
残念ながら00は完売してしまいましたが、上のキュベのオクセイデュレス
ブランは、まだ開ききってはいないが、凝縮感があるワインで下の
アリゴテは、蜂蜜の風味がやや抑えられたような味わいとなっている。
いずれにしても、赤も、白も素晴らしすぎるマレシャルはとんでもない
ドメーヌだと思う1本でした。

このときの赤の試飲温度は24度でした。美味しく飲むというよりは、
欠点を見つけるという意味も含めた温度です。
【赤ワイン】
1,フルーリー 2001 ドメーヌ・アンドレ・メトラ


大きい開放樽内発酵、除梗は基本的にしない。マセラシオンはグリーと呼ばれる
落とし蓋のようなものを使って、4日ほど。フードルで熟成。(大樽20 l/ha )

・ティスティング・ノート
ガメイの香り、フルーティさがガンガン、ガメイにしてはパワフル。
除梗しない、茎の青臭さがある。

2,ムーラン・ア・ヴァン V.V.   2000 ドメーヌジャンモルテ


コンクリート槽タンク内発酵、除梗はするが、年によって梗を何%か残すこともある。
フードルで熟成(大樽20 l/ha )
・ティスティング・ノート
ピノに近いエレガントなガメイを越えたガメイのワイン
収穫量 40-50 l/ha
ちなみにデュブッフは100!
・上級のルショーは小樽で熟成。

3,ムーラン・ア・ヴァン ドメーヌ・ポール・ジャナン


コンクリート槽タンク内発酵、除梗はしない。
フードルで熟成(大樽20 l/ha )
・ティスティング・ノート
凝縮感があり、果実味が全面に出ていてしかもエレガント。
きれいな色。

コンクリート槽は手入れが難しいのに使われている理由は、
熱伝導が高いので、1つのキュベに発酵が始まると、隣接した槽に入っている
ワインまで自然に発酵していく。

4,サンセール・ルージュ ドメーヌ・ドゥ・ラ・ペリエール


大きな開放樽内発酵、プレスで圧搾後、小樽に移されて2次発酵&熟成。
品種:ピノ・ノワール
・ティスティング・ノート
やや薄い目の赤、一般的に最初の一杯部分は開いている。
火打ち石の香り−夏の焼けた石の上に水を蒔いたときの香り
アフターがブルゴーニュのものよりもどうしても短い。
土壌そのものは、変わらない。

5,ピノノアール・レッテンベルグ 1999 ドメーヌ ルネ・フライト・エシェール


アルザスの赤 ピノ
コンクリート槽タンク内発酵 プレス後、ステンレスタンクで熟成。ノンフィルター。
・ティスティング・ノート
昨年飲んだ時は、硬くてただ軽いだけで北のピノとはこんな感じなのかというイメージ
でしたが、今回は掛け値なしに素晴らしいピノです。2000円までで買えるピノでは多分
イチオシ。今、このワインに注目しているのが東京・銀座のオザミデヴァンの円山さん
です。
この上にシェーヌがありますが、こちらは樽熟成で比べるとより風味が高いワインです。
また、ここのワインの上級のワインにスティンウェッグという畑名がついたものがあります。
このスティンウェッグの名前の意味は、ドイツ語とフランス語の掛け合わせたような
言葉でスティン(石)+ウェッグ(道)で石の道という意だそうです。
この意味からも察しの通り、非常にごつごつした石灰槽の畑でい畑だそうです。

・このピノ・ノアール実に素晴らしくてワインマニアの方から、同クラスのACブルゴーニュ
ではありえない実力とお褒め頂きました。夏場には、ブルゴーニュ以上に美味しいピノノアールと
言えるでしょう。


6,ボーヌ・ドメーヌ・ド・ソー シャトー・ド・ショウレイ・レ・ボーヌ


大きな開放樽内発酵、プレス後、小樽内2次発酵&熟成。
ソーはバケツの意、これは1erレクラ、ソンヴィーユ、トゥーロンを混ぜて造る
キュベ。
・ティスティング・ノート
98は天気が良すぎて、収穫時にブドウがひからびるところまででたほどの年、

7,ショレイレボーヌ 99 クロードマレシャル


コンクリート槽タンク内発酵。プレス後 小樽内2次発酵&熟成
・ティスティング・ノート
うっとりする完熟の赤。渋み、甘味が抜群
マレシャルには、
赤は、
ブルゴーニュ・ルージュ
・(カトリーヌ)
ラドワ
オクセイデュレス
サヴニィレボーヌvv
サヴニィレボーヌ1erラビエール
ポマール
がありますが、上にいくほどタンニンが多くなり、開くのが遅くなるが
ラビエールだけは、軟らかくて早く開く。
ラビエールの畑の石灰層は、家の屋根に使われるような軽くて軟らかいモノで
ベリュ?は家の壁になる

・私の大好きなドメーヌです。いつでも、どこでも美味しい。マレシャルはいいですよ。


8,シャサニィモンラッシェ00 ドメーヌ・ラリュー


コンクリート槽タンク内発酵。プレス後 小樽内2次発酵&熟成
・ティスティング・ノート
ラリューの赤は、サントーバン1er
ブラニィ
ブラニィ1erスールピィ
シャサーニュ・モンラッシェ
シャサーニュ・モンラッシェ1er ブードリオット
があり、シャサーニュの方が硬いワインてずが、
試飲した、シャサーニュは、果実味のあふれるまたラリュースタイル
を持つきれいで美味しいワインでした。

9,ボーヌ・モントレビノ 00 ジャンマルクボワイヨ


ステンレス開放タンク内発酵、プレス後 小樽内2次発酵&熟成
・ティスティング・ノート
ブルゴーニュの力強い赤、パワフル路線
白のきれいなイメージからは想像しにくいくらいのパワフル路線

・白が上手なボワイヨですが、この赤は凄いパワフル路線です。それも、ありがちな樽をバリックで
効かせたものではなくて、果実の感じがパワフルなタイプのものです。

10,ポマール・レ・ペリエール 01 ドメーヌ・ヴァンサンダンセール


ステンレス開放タンク内発酵、プレス後 小樽内2次発酵&熟成
・ティスティング・ノート
歯茎にまとわりつく感じが良いタンニンの証拠で熟成が期待できる。
個人的には、昨年の丁度今頃飲んだシャサーニュが素晴らしく開いていた
記憶がありますが、あんな感じで飲めるのは秋よりは先になるような気がする。
ポマールも凄く硬いワインだそうです。

11,クロドウラロッシュ 99 ドメーヌ ジャッキー トルショー


大きな開放樽内発酵、プレス後、小樽内2次発酵&熟成。
・ティスティング・ノート
還元臭、パーマ液の匂い、2液目の方
シャルムの方が早く開く
レセンティエの右隣がルショー(北側)
3年ほど長命

・2004年でワイン造りから引退する巨匠のトルショー。とてつもないワインを造っています。
春先に行ったブルゴーニュルージュの飲み比べでは、参加者全員がトルショーのワインを求めました。
まるでロゼワインと思うような色合いと裏腹になんともいえない芳香をそのワインの中に包みもっていて
一口飲むたびに幸せになります。管理さえ良ければ10年は楽に持つ造りの良さです。

12,アロース・コルトン 1erヴェルコー 2000 ドメーヌ・フォラン・アルベル


大きな開放樽内発酵、プレス後、小樽内2次発酵、樽熟成
・ティスティング・ノート
アロースはうんと硬い
フォランのコルトンとロマネ・サンヴィヴァンがパリ1のワイン屋で時価だった。
このヴェコーは、アロースコルトンのトップでグランクリュなみとして有名。
細かくてふくよか2年先から飲み頃か。

13,コトー・ド・ラングドッグ・サンジョルジュ・ドルク グランキュベ・ルージュ 2000


コンクリート槽タンク内発酵。プレス後 小樽内2次発酵&熟成
品種:シラー100%
・ティスティング・ノート
丁度開いていて美味しく飲めました。マキコレの中で濃いワインの双璧

・3大ラングドッグの生産者が脱帽したというラプローズのワイン。ピークにはもうボルドーの
どんなグランヴァンもいらないというレベルだそうです。

14,コトー・ド・ラングドッグ・サンジョルジュ・ドルク キュベ・カディエール1999
(オンブラン)
コンクリート槽タンク内発酵。プレス後 小樽内2次発酵&熟成
品種:シラー10% グルナッシュ90%
・ティスティング・ノート
説明では、オンブランになっていました。
なめらかさがやっとでた感じ、濃い
2年後は凄いワイン

15,コルビエール プリウレ・サン・マルタン 1998 シャトー・ド・カブリアック


コンクリート槽タンク内発酵。プレス後 小樽内2次発酵、シラーのみ小樽熟成
品種:シラー50%、ムールベードル50%、アッサンブラージュ
・ティスティング・ノート
素晴らしいヘビー系のワイン。厚み、香りも申し分ない
2日後でもぐんぐん上がる味わい

・グラスワインにピッタリ。グラスワインの美味しさでワインを頼むかどうするかを決める方って
多いと思います。大概はロスがでるのを恐れて安いワインをグラスに回してリスクを回避しています。
だけれど、おいしくありません。しかし、このワインなら2週間は楽に持ちますので、美味しい上に
ロスが出ません。そして、味のレベルがものすごく上にあるので(楽に5,000円級のボルドーくらい)
他のワインの注文も増えます。

その他notice
ヘビーでエレガント
・プリウレサンマルタン
・キュベオンブラン
アントのグランオディネールは通常はガメイ100%だが、00はアントが
ヴォルネィだすのを嫌がったキュベを最初、ブルゴーニュルージュにする予定だったけれどそうすると、エレガントでピュアなアントのブルゴーニュ・ルージュではなくなってしまうので今回だけ、ファン感謝デーののりでグランオディネールにいれた。
量は、ヴォルネィのキュベであるピノ2/3、ガメイ1/3

・グランオディネールは元々、まかない酒の規格なのでなんでもいいのだそうです。

・ブルゴーニュ・パストゥグランは、ピノ・ノワールが2/3以上入る

・ムルソーの赤 → ヴォルネィ・サントノ

・ラングドッグ3大ワイン
クロデシステのシャトーペイルローズ
トーマスガス
グランデュペール

−−−ここまで−−−
モントレ大阪で試飲したワインは、
パトリスマルク キュベノエールブラン
ブリュット・ロゼ
CAphillanthes 01コートデュローヌ
01コートデュローヌ・ガレ
00コートデュローヌ・トロワセパージュ
00コートデュローヌV.V.
ポミエ 00プチシャブリ
00シャブリV.V.
99シャブリ1erボーロワ
99シャブリ1erコートドレシェ
トルショー 00ブルゴーニュR
00モレサンドニ
00モレサンドニ1erブランジャー
00モレサンドニ1erクロソルベ
99シャンボールミュズニィレセンティエ
00ジブレイシャンベルタンオーコンボット
99シャルムシャンベルタン
99クロデラロッシュ
マレシャル 00アリゴテ
00オクセイデュレスブラン
00ブルゴーニュRキュベグラベル
99ラドワ
99オクセイデュレス
99サヴニィレボーヌV.V.
00サヴニィレボーヌ ラビエール1er
99ショレレボーヌ
98ポマールシャニエール
アルノー・アント 00シャルドネ
99ムルソー
00グランオルディネール
V.ダンセール 00ムルソー・グランシャロン
00ムルソー・ペリエール
00シャサニィモンラッシェ ラ・ロマネ
00シャサニィモンラッシェ テートデクロ
00ポマール ブズロース

ラリュー 00アリゴテ
00サントーヴァン レ・コンブ
99サントーヴァン コルトン
00サントーヴァン V.V.
99サントーヴァン ダンデシャン
00ピュリニィモンラッシェ
99ピュリニィモンラッシェガレンヌ1er
00シャサニィモンラッシェ
00サントーヴァンルージュ
99シャサニィモンラッシェルージュ
99シャサニィモンラッシェ1erボードリオット
98ブラニィ
98ブラニィ スールピイ1er
ポールジャナン 00ボジョレーヴィラージュ
00ムーランナヴァン
メトラ 00フルーリーV.V.
フランク・フォラン 00ペルナンヴェルジェレス1erフィショー
00アロース・コルトン
00アロース・コルトン1erヴェルコー
00コルトン
92コルトン
でしたが、この5/11の試飲にもでてきたカブリアック(ランクドッグ)や
オーペロン(ロワール)また、ヘンケ(ジュラ)、ラプローズ(ラングドッグ)
フェルムブランシェ(南西)
のワインなどは、パフォーマンスが高くて美味しいワインです。

3大生産者訪問記

ラプローズ
アフィラント
フェルムブランシェ
の生産者訪問記です。

ドメーヌ・ラプローズ

モンペリエから西へ数キロ、ピニャンの町からセント・ジョルジュ・サンクへ向かう道の山の手の丘の上にこのドメーヌは在る。この丘全面に拡がるブドウ畑がラプローズの所有畑である。思い起こすと3年ぶりにこのドメーヌを訪ねたわけであるが、挨拶も早々にすぐに畑を見に行こうという。猛暑の中を畑へ行けば当主のベルトランは暑さを忘れ、熱く仕事を語る。試しにこの畝だけ除草剤を使ってみたら普通の草だけ枯れて一番ブドウの木に良くない草だけ残ってしまったことや、ここの地区では日差しがかなり強いので上に伸びた枝を刈る作業はやらず自然のままで日照を適当に得られるように配慮していることなど話し一向に家に戻る風もない。ジリジリと照りつけるなかでそろそろキュブリィの方へと意思表示すると、もう一つだけ新しい畑を見ていこうと云う始末。本当に生産者の情熱が溢れるほど伝わって来る。畑を去る時ねブドウの枝に無数のエスカルゴがたかって居たのが印象に残り、エスカルゴが住める自然の環境を将に目の当たりにした訳である。
ひいお爺さんが、あのルイ・パストゥールと共同研究をしていた人物という由緒正しい貴族出のラプローズはさすがに裕福で前回訪れた時と醸造施設は様変わりしていた。几帳面な程清潔に保たれたキュブリィもさることながら、樽が貯蔵それているカーヴに入ると、
其処はさながらボルドーの有名シャトーのカーヴに居るような錯覚に陥る。勿論その規模は十分一程度であるが、樽に並んでいる様子、理想的なカーヴの仕様を見ると、とてもラングドッグの田舎の生産者とは思えない設備である。それていてドメーヌのベルトランは驕ることなく謙虚な気持ちにでワイン造りに没頭している。このドメーヌもまた日本のインポーターとして初年度から買ってくれたことに感謝して、決してそれを忘れないと口にする。私たちにとっても、それは最高の言葉であり信頼の証である。そして今回、試飲した2000,2001,2002年の出来の良さは、このカーヴの中でデキュスタシオンした味わいが日本に運んでもそのまま発揮されるとすれば、もうボルドーのグランヴァンもラングドッグの有名ドメーヌものも、どれも必要ないと云う想いである。
過日もラングドッグの主だった生産者が2001年の自分のワインを持ち寄り、生産者同士の飲み比べをした際、どれが一番良いかと意見を聞いたらねペイルローズもドーマス・ガザックもグラン・デュペールも今年はラプローズが一番だと素直に脱帽し、評価を頂いたと嬉しそうに話していた。

発酵は低温発酵で20度くらいから始め、テロワールの味のするワインを目指して
いるとベルトランは言う。天然酵母のみ使用。
・グラン・キュベ ブラン 3時間ほどマセラシオンをしてその後プレス。
2000年 ルッサンヌ 40 ヴィオニエ 40 ヴェルモンティーノ 20
2001年 ルッサンヌ 40 グルナッシュ 40 ヴィオニエ 20
2002年 ルッサンヌ 50 グルナッシュ 30 ヴィオニエ 20
・グラン・キュベ ルージュ
1999年 シラー 90 グルナッシュ 10
2000年 シラー 90 グルナッシュ 10
2001年 シラー 65 ムールヴェードル 35
・キュベ・オンブラン
2000年 シラー 70 カリニャン・サンソー 30
2001年 シラー 70 サンソー 30
・カディエール ブラン 海の貝殻の味を持つ。
2001年 グルナッシュ・ブラン50 ヴェルモンティーノ 50
・カディエール ルージュ
2001年 グルナッシュ 60 シラー 40

ドメーヌ・アフィラント
オランジェの町からラストー村へ向かう国道を7,8キロ往くとトラヴァイヨンの村が在り、此処に彗星のごとく現れたローヌの新星レ・ザフィラントの蔵がある。2月に来日して以来4ヶ月ぶりの再会である。門を叩くと懐かしいニコニコ顔のダニエルと奥さんのエレンが揃って出迎えてくれる。余りの猛暑にまず冷たい水でも・・と部屋の中へ招き入れ、満面の笑みで来訪の喜びを言葉をまじえて表しているのだが、こちらはバカのひとつ覚えのフランス語で「サヴァ、サヴァ」とまるで魚屋のよう。それでも再会の交歓が伝わり、畑を見に行く。健康に活き良いよく繁るブドウの葉を見ながらグルナッシュとシラーの葉の違いを教えられ、大いに納得。しかし熱い。照りつける太陽の直射が毛の薄い脳天天をロティする。ダニエルを見れば相変わらずニコニコ顔で畑に居るのが一番と言った様子でなかなか戻ろうとしない。こうゆう人でなければ、あれだけのワインは出来っこないと、また納得。それでは、と言うことで2002年をデキュスタシオン。

2002年は2001年よりもタンニンの量が少なく、フルーティで柔らかい。よりエレガントに仕上がっているので2001年よりも先に売れるとのこと。ダニエルは8/31のフルーツの日にビン詰めする予定。又、SO2の含有量は16mg/1Lです。

キュベ・ド・ガレ 20hl/haいつもより全体的に軽いが果実味や細かいタンニンが心地よく、こんな最悪の年でも・・とアフィラントの名を高めるのに十分なワイン。

キュベ・トロワsp 7hl/ha 結局ワインに使えたのは前記の数量でしか無く、生産者も今年はあきらめ顔。味の方は全ての要素がバランス良く収量を落とした努力がワインにまざまざと出ている。

キュベ・デ・クロ 7hl/ha 2002年は4樽しか出来なかった。このうち2樽が日本へ来る。出来が悪いと言ってもシラー100%の色の濃さと果実味は相変わらず、コート・ロティを上廻るキュベと言っても過言で無い。

アフィラントのスペシャルキュベが決まりました。
セザール ・・・ グルナッシュ85 ムールヴェードル 15
アクテュム ・・ シラー 100
アベ ・・・トロワSPセレクション

ドメーヌ フェルムブランシェ

マルセイユの空港より高速A−35を下り、約1時間カシィの町に入る。人口8000人のこの町は地中海に向かってすり鉢状に形成され上の方から所々にワイン生産者が点在しね例外なくその家の周りはブドウ畑が広がっている。海辺の近くまで下がると南仏独特のオレンジ色の屋根と白い壁の家々が立ち並ぶ。このフェルム・ブランシェは国道からカシィ村に入るとすぐの処に在り、30haの畑を所有している。ドメーヌを訪ねると、早速、畑へ誘われ、数十年振りと言われている、日中40度の炎天下の中のブドウ畑を見学。確かに猛暑だが、海の方から吹き上がってくる風が心地よい。カシィの畑は、このミストラルという風に因って何時も乾燥していて病気から免れているとのこと。ブルゴーニュと違い、殆ど自然のままで伸ばされたブドウの木はミストラルにあおられ右、左に揺れながら太陽の光を万遍なく吸収しているように見えた。
ヘルム・ブランシェは、1714年から、この地でワイン造りを始め、1936年にヘルム・ブランシェが、このカシィのアペラシオンを申請して、そのときよりカシィの名が認められたとのこと。ちなみにフランスで最初のアペラシオンは、このカシィとシャトー・ヌフ・デュ・パブとアルボアだそうである。

・ヴァンダンジュ−40/ha 全て手摘み 収穫されたブドウは35度くらいあるので、冷却してから搾汁、或いはマセラシオン。除梗−100%
・カシィ・ブラン−マルサンヌ・クレレット・ユニブラン・ソーヴィニョン
(クラシック) プールブラン・・・アリエ産の樽で10ヶ月熟成
クレレットとユニブランで酸をしっかり出す。
ブイヤベース・サフラン系のソース、アイヨリ系のソース、カキ・ウニなどにピッタリ合う。
・カシィ・ロゼ−サンソー70% ムールヴェードル 20%
グルナッシュ 10%
生ハム、サラミ、白い肉、ピザなどのスパイシーな食物に良く合う。

・カシィ・ルージュ・ムールヴェードル 90% グルナッシュ 10%
1998年の赤はSO2を殆ど使っていないため、炭酸ガスを残して瓶詰め
しているのでディキャンターした方が良いとの事。
赤い肉や油味のものに良く合う。

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